植物は朝日和

出勤の最終日、空は高く澄み渡り8分咲きの桜が私の背中を押していた。 今日から有給休暇、しばらくはのんびり生きてみたい。本と植物があれば日々は輝くはずだ。

ウチワサボテン 疑いのトゲ

歩いていると野生化したウチワサボテンに花が咲いているのを見つけた。

ここまで大きくなるまで、除去されなかったのは珍しい。

土手だからだろうか、管理者である行政はこのサボテンを知っているのだろうか。

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先日、仲の良い友人が入籍した。

ずっと彼の話を聞いていて、結婚するって聞いてすごく嬉しかったのを覚えている。

できればその日におめでとうって言いたくて、日程聞いたからお祝いのメッセージも送ったけど、せっかくならとプレゼントも送っておいた。

当日の夕方に着予定だったのだけど、事前に来局受け取りに変えたらしい。

ちゃんと着いたかな?と番号追跡してわかった。

『当日って忙しいんじゃない?』って言ったら『家にすぐ帰るよ、次の日は仕事だし。』って答えてた。

まぁ、普通のカップルなら幸せの絶頂というやつで、夕飯作るのでさえ楽しいだろう。

私の入籍時はといえば、結納のバタバタで疲れ果て、これってやっていけるのかと心配した当日だった。

結納の一カ月前になっても打ち合わせも時間も婚家から連絡がなく、時間感覚の差に疲れ果てていた。

昔なら仲人さんがいて全部やってもらって、嫁など振袖を着て黙って座ってれば良かったのだろうけど。

現代はそうはいかない。

我が家は、というべきか。

桜茶や丸いお菓子、御膳の手配、花を生けたりしながら振袖を着る時間を捻出。

着付けに向かう母の後ろ姿を忘れない。

多分、私以上に神経質なまでに気をつかう母だから苦労しただろう。

こういう時の男は楽だ。

家のことは女の仕事とばかりに、相手と話して飲み食いすれば良いのだから。

そうはいっても、片付けは父には力仕事で強制参加してもらった。

話は逸れたが、友人は結納はしないし同棲もしていたから名前が変わるだけと笑っていた。

そして入籍から3日たった今になっても、まだ受け取りに行ってくれてないらしい。

勝手に送ったのに、来局にしといて受け取りに行ってくれないと不安になるのも失礼だとは思う。

受け取りに行くのを忘れられていたらどうしよう。

再配達なら不在通知がはいるので意識付けになると思うが、来局、忘れるんじゃないか。

私の心もトゲトゲだ。

最初はこの花のようにワクワクした気持ちで、どんな反応かなぁと楽しみだった。

当日、なんの反応もなくて疑問を覚えた。

翌日、番号追跡して残念に思った。

今日、番号追跡なんてなければ良いのにと責任転嫁した。

明日、多分もう忘れる努力をする。

トゲトゲのウチワサボテンには赤い実がなる。

ヨーロッパではポピュラーなくだものらしい。

すごく気になるが、外側のトゲがついた皮を外せるだろうか。

箸でつまんで切り落としてみようか。

ヨーロッパの人たちはどの様に触るのだろう。

水玉ドットのようなトゲのかたまりは、細く透明にちかい小さなトゲが集まっている。

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でも、好奇心に負けて食べてみようと思う。

トゲトゲのサボテンの副産物は甘いという。

私のトゲトゲも甘い話で終われば良いのだが。