植物は朝日和

出勤の最終日、空は高く澄み渡り8分咲きの桜が私の背中を押していた。 今日から有給休暇、しばらくはのんびり生きてみたい。本と植物があれば日々は輝くはずだ。

苺 価値は様々

さて。

そろそろ、動き出して良いころだろう。

暇ではないが、体はなまる。

歯磨きも可愛い植物たちを眺めながらできるほど時間がある。

読書して、お散歩して。

料理して、寝る。

幸せといえば幸せな日々である。

元よりインドアな人間だ。

 

たまに見つける可愛い子をお迎えして。

クレマチスなどは捨て置かれていたとは思えないほど元気だ。

シークワサーは、地元の園芸店だと似たような株が半値だったので落ち込んだ。

レモンのリスボンが横にあったので、ヤケクソ気味でお迎えした。

シークワサーもレモンもたくさんの小さな実が付いているが、どれくらいが残るのだろう。

悔しい気分が治らないので、シークワサーは八重咲きジャスミンとともに明日お迎えに行こうかしら。

そして私の前に鎮座するこれは多分、今年最後の苺だろう。

加工用の苺が箱で2箱ある。

ただただヘタをとって切って砂糖をまぶす。

もくもくと30分。

綺麗な模様になったではないか。

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煮込むこと30分。

ジャムチャレンジ決行。

底に着く前に水の中でジャムが解けてしまう。

追加で加熱10分。

再度チャレンジ。

今度は底まで球体のまま辿り着いた。

落とすジャムは2滴以上。

一つは妖精さんの分だ。

頭おかしい奴と言われようが、ヨーロッパでこの妖精の分という言い分を聞いた時、私もジャム作る時はやっておこう!と思った。

昔から言い伝えられているものには訳がある。

と半ば信じている。

うなぎと梅干しの食べ合わせのように、時の将軍が食べすぎな庶民を戒めるためとかあるかもしれないが、『妖精さんの分』は気に入っている。

幸せの四つ葉のクローバー

幸せの馬蹄。

夜切る爪は『鷹の爪』。

家族が帰る前に揚げ物をするときは、無事に帰るようにコップに水を張る。

大抵はジンクスとして人を主体としている。

妖精さんの分はイタズラされない対価なのかもしれないが、喜んでくれるなら良いと思う。

 

煮沸消毒した瓶にジャムを詰める。

空気圧を利用して密閉。

瓶ごと沸騰させたあとに逆さまにならべていく。

1〜2年は無添加でも保存がきく。

今年は次々持ち込まれるのでかなりの量ができた。

朝のヨーグルトはしばらく苺味だ。

そして今、瓶の蓋があかなくて困っている…空気圧で閉めたなら瓶ごと温めて中の空気を膨張させてみようか。

人を頼るより、可能性を探ろう。